20代フリーターの将来は大丈夫!?正社員との差
グローバル化やAI化が進んでいる現代、「正社員だから100%安心!」という考え方は、今後減っていくと見られます。しかし、現時点では、派遣やアルバイトといった立場に比べればまだまだ安定しているのは間違いありません。
たとえば、健康診断。正社員として会社に勤めている人は無料で受けられることが多いですが、フリーターはほとんどの場合自分で受ける必要があります。
こうした、正社員とフリーターにある福利厚生や給与といった待遇面での差は、長い目で見て年齢を重ねるごとに、フリーターにとって大きなマイナスになる可能性は否定できません。
日本に非正規雇用者はどのくらいいるの?
平成29年(2017年)8月8日、総務省が公表した労働力調査によると、非正規雇用者の割合は全体の37.1%となっています。数で言うと、2018万人で、前年同期に比べると21万人の増加です。
正規雇用の数も44万人増加しているため、全体的な雇用が増えているのは喜ばしい傾向と言えます。しかし、非正規雇用者の中には、「本当は正社員になりたかった」という人の割合が相当数いるはずです。
そんな悔しい思いを抱えている人やこれから正社員を目指したいと考えている人にとって、『正社員』という肩書を手に入れるためには、具体的にどのような取り組みをしていけばいいのでしょうか?
自分に合った『良い会社』の探し方
仕事を探している人の中には、そもそも正社員の求人を探す方法に迷っている人もいます。自分に合った会社を探すには、インターネットをフルに活用して情報を集めることが重要です。
具体的には次のような方法があります。
○就活・転職情報サイトに登録し、情報を集める
○口コミサイトや2ch(2チャンネル)から企業の実態や就活の情報をあつめる
○就活・転職に関するWebサイトの記事から情報を集める
これらはすべて無料で利用できるものです。
就活や転職サイトに掲載されている企業の情報に対して、「どうせ良い面ばかり載せて離職率とか悪い情報は嘘を載せているんでしょ」と疑っている人は、2chや口コミ情報サイトからリアルな情報を手に入れるといいでしょう。
正社員として採用される確率を高めるための3つの手段
1.希望の業界で経験を積む
いきなり正社員として採用を目指すのではなく、アルバイトやパートとして経験を積んで、正社員に登用されることも珍しくありません。この方法を取る場合は、応募する前に、求人広告の条件欄に「正社員登用の可能性有り」と記載されていることを確認しましょう。
2.有利になる資格を得る
自分が希望する職種や業種に関わる資格(事務系なら簿記やMOSなど)を取ることで、アピールできる要素が増えます。さらに、高卒や大卒の資格を持っていない人は、取得することで基礎学力を持っていることが証明できるので、ぜひ挑戦してみてください。企業からの第一印象がグンと上がるはずです。
3.就職活動の実践経験を積む
経験やスキル、資格も持っている人は、履歴書や面接といった就活の経験を積んでいきましょう。緊張やミスも次第に減り、採用の確率は徐々に上がっていくはずです。
正社員になるメリット
先ほど少し説明した、福利厚生や給与以外にも正社員になるメリットがいくつかあります。
○生涯賃金に大きな差がある
フリーターと正社員の生涯賃金の差は、1~2億円もあると言われます。「老後の貯金をしたい」、「ローンを組んで家を買いたい」という理想を持っている人にとって、この差はかなり深刻に感じるはずです。
○フリーターでは得られない経験が積める
正社員にはフリーターには任されない仕事が任されます。たとえば接客サービス業であれば、お客さんの対応だけでなく、売上管理や経営の戦略といった、お店の運営にも積極的に関わることになるでしょう。業務が増える分、スキルと専門的な知識が身につくことは正社員のメリットです。
まとめ 『20代』というブランドを活かそう!
今20代の人には実感がないかもしれませんが、社会的に『20代』というのは大きなブランドです。実際、企業の中にも、「長く働いてくれる可能性が高い」、「じっくり育てられる」、「偏見や固定観念がなく会社になじませやすい」といったメリットから、30代・40代よりも、20代の採用を積極的に行っているところが多くあります。
20代のメリットを活かして、同じような境遇から正社員になった人や正社員として働いている家族・友人にも相談しながら、ぜひ正社員への道を切り開いてください。