そのバイトの辞め方、非常識かも!?
今、新入社員の10人に3人が3年以内に離職する時代と言われます。この流れは、アルバイトでも同じようです。高校生、大学生、フリーターでアルバイトをしている人の中にも、早期に辞める人が増えてきました。辞めるのは個人の自由ですが、たとえアルバイトであっても仕事は仕事です。社会人のマナーを守った『正しい辞め方』を実践しなければなりません。
ここでは、アルバイトを辞める際の正しい方法やポイントをご紹介します。
辞めようか悩んでいる人だけでなく、近い将来、辞める可能性がある人もぜひ参考にしてください。
メールやラインで伝えるのはNG?
よく、店長やリーダーに「メールやラインで辞めることを伝えるのはマナー違反ですか?」という質問を見かけます。ずばり、これはNGです。
理由は3つです。
○辞める理由が明確に伝わらない場合があるから
○退職前の手続きや段取りがスムーズに進まないから
○相手に返信の時間や手間を取らせるから
ただし、何らかの事情で、どうしても直接会って伝えられないときもあるでしょう。
その場合、『辞める理由を具体的かつ簡潔に書き、お詫びと感謝の言葉を添える』のが必要最低限のマナーです。
正しい辞め方のポイント 3つ
1.まずは電話か直接会って伝える
辞める旨を伝えるのは、『電話』もしくは『直接会う』のどちらかがマナーです。もちろん直接会って伝えるのがベストですが、電話も有効に活用しましょう。実際に辞める話を切り出す前に、電話で「ご相談があるのですが…」と事前に連絡しておくと相手も心の用意ができます。
2.「なぜ辞めるのか」の明確な理由をしっかりと考えておく
就職や卒業がきっかけでない限り、「なぜ辞めるの?」という質問はほぼ100%尋ねられます。このときに「楽しくないから」、「疲れるから」といった曖昧な答えをしてしまうと、相手も納得できません。
例えば、「将来の夢が決まりそのために違う業界で新しいアルバイトを始めたい」、「留学資金を溜めるためにもっと長時間・高時給で働ける仕事に就きたい」といった明確な理由が望ましいです。
店長やリーダーが責任をもってアルバイトを教育する義務があるのと同じで、辞める側にもしっかりとした理由を伝える責任があるのです。
3.去り際のマナーを守る
アルバイト先に不満があって辞める場合でも、文句や悪口を言って去っていくのは、社会人として理想的な姿ではありません。『飛ぶ鳥跡を濁さず』ということわざもあるように、去り際はキレイな形で終わらせるべきです。
『言い方をいつも以上に丁寧にする』、『感謝の言葉と添える』、『マイナスな表現は避ける』といった基本的なことを忘れないようにしましょう。
辞めるタイミングにも気を使おう!
すぐに「向いていない」と判断したり、「思っていたよりもきつかった」といった事情で、1か月そこそこで辞めてしまう人も少なくありません。中には、研修中に辞める人もいるようです。
『パワハラやセクハラといった劣悪な職場環境がある』、『面接で聞いていた仕事内容と明らかに違う』といった余程の特別な事情を除いては、早すぎる退職は避けるべきです。
すでにシフトを組んでいて辞めてしまうと仕事が回らない場合もありますし、何より、礼儀的に好ましいことではありません。「今やめられたら困る!」などと強く引き止められた場合、そのやり取りに精神的に疲弊してしまうことにもなるでしょう。
『最低○か月間は続けた方がいい』という基準はありませんが、シフトや書類の手続きなどのことを考えて、辞める2か月くらい前までには退職の旨を伝えておくのが理想的です。
自分に合った方法を調べる
バイトの正しい辞め方について紹介してきましたが、業種や職種によって細かい違いはあります。Webサイトから、『バイトの辞め方』に関連する悩み相談やコンテンツを参考にして、自分の状況に合った方法を調べてみましょう。正しい辞め方の知識を身に付けておくことは、この先、自分が社会人になって転職する際にも役立つはずです。