企業の財務に欠かせない簿記資格
企業で会計、財務関連の業務を一手に引き受けるのが、経理です。
その経理の仕事をするうえで、あると良いのが簿記の資格でしょう。
もっとも一般的なのが日本商工会議所による簿記検定で、日商簿記と呼ばれています。
転職や就職する際、簿記の資格があると選べる求人の幅も広がります。
そこで今回は、日商簿記の詳細について、お話してみます。
簿記資格がないと経理はできない?
簿記の資格がなければ経理の業務ができないというわけではありません。
ただ、会社内の会計、財務などの状況を理解するのにまったく知識がないのでは、覚えるのに相当の時間を費やすことになります。
規模の大きな企業では、一般事務、営業事務、経理事務などそれぞれに別の部門で業務を行っていますが、規模の小さな企業においては、【事務員】と呼ばれる人がすべて行っているケースも少なくありません。
ただ、その場合でも求人を出す際には「経理経験のある方」等の条件をつけていることがあります。
簿記の資格がなければ絶対にできない仕事ではないものの、業務の効率化という意味では、あるのが理想でしょう。
日商簿記の試験について
日商簿記の試験の日程等詳細は、日本商工会議所のホームページで紹介されています。
1級、2級、3級の試験日、そしてそれぞれの受験料等について公開されています。
ただし、試験会場については、公開されていません。
試験直前に手元に来る受験票に記載されているので、確認する形式です。
受験申し込みは、東京都および横浜市内に居住している人は、商工会議所のホームページから行えます。
それ以外の地域の場合は、最寄の商工会議所で申込書をもらい、申し込みます。
いずれも申込期間を過ぎると無効なので、注意してください。
また、初級についてはインターネットでの受験が可能です。
といっても、自宅のパソコンではできません。
こちらも、申し込みをした商工会議所の指定する会場で受験する形となります。
過去問など問題の傾向は?
商工会議所のホームページには、平均合格率、合格基準のほか、過去問、関連書籍など独学での勉強にも役立つテキストの情報が公開されています。
また、1級、2級、3級、初級など難易度別に詳しい解説と案内があるので、初めての人にもとてもわかりやすくなっています。
さらにおすすめなのは、pdfで配布されている級ごとの【出題区分表】です。
ダウンロードして勉強の参考にすると合格の確率がアップするので、非常に良いでしょう。
(日本商工会議所HPより https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/exam-list)
意外に知らない、日商簿記のこと
日商簿記の正式名称は、
「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」
です。
履歴書の資格欄に記入する際は、上記のように記入しましょう。
勉強時間の確保が難しい
仕事を持っていると、新たに何か勉強を始めるというのは、とても難しいことです。
特に女性は、子供が生まれたりすると自分のことは何もする時間がなくなり、気がついたらもう年齢が…という状態に。
でも、20代フリーターなど若いうちは、何でもできてしまうので不思議です。
今のうちに、取れる資格は取って、将来に備えるのも大切です。
簿記の資格は、年齢を重ねた後の仕事への復帰にも大きく役立ちます。
経理事務など女性が活躍しやすい場で活かせる資格なので取得しておいて損はないでしょう。
そんな日商簿記の資格取得を目指して勉強中なら、転職サイトでそのことを伝え、取得できた暁には応募できそうな求人を見繕ってもらっておきましょう。
資格取得ホヤホヤなら、知識もホヤホヤ。
取得して何年も経って「忘れちゃった」はないはずですので、大いに有利にはたらきます。
簿記、英語、パソコンの3大資格で転職成功を
簿記と英語とパソコンの技術が、転職や就職にとても有利であることはよく知られています。
でも英語はダメ…パソコンもちょっと苦手…。
スマホはいじれるけどパソコンはダメ!という人の多さに驚きます。
それなら、簿記に挑戦してみましょう。
全部ダメ、というよりも、1つでも「これなら!」というものがあると採用率は大きく変化します。
将来、会計士などへの道も開けるので、大きなステップアップになりますよ。