あなたはそれでもフリーターを続けますか?
フリーターを続けることにはいくつかのデメリットがあります。単に、『会社員として働くより収入が少ない』だけではありません。もっと大きな、人生に関係したデメリットがあるのです。今フリーターとして働いている人の中には、「人からなんて言われても、この先も自分が思う様に生きる!」と強い想いを持っている人もいるでしょう。
ただ、ここで紹介する5つのデメリットを見ても、そう感じていられるでしょうか。
フリーターを希望する人が多い理由
少し古いデータですが、内閣府によると平成24年度の15~34歳のフリーターの割合は全体の6.6%となっています。さらに、求職活動をしない若年無業者は2.3%。つまり15~34歳の10人に1人はフリーターかニートという結果です。
フリーターに関しては、平成28年は27年に比べて約12万人減少したようですが、まだまだ多いのが今の日本の現状です。
さて、なぜこれほどにもフリーター(アルバイト)として勤務することを希望する人多いのでしょうか。
具体的には次の3つでしょう。
○社員になると残業などがあり自由な時間が少なくなるから
○週3以上の休みが欲しいから
○そもそも働く意味を感じていないから(仕事をしたくないから)
中には、「正社員になりたいけどなれない!」という人もいると思います。その想いを持っている人は、おそらく『生涯フリーターを続けることのデメリット』を理解しているのではないでしょうか。
先に挙げた3つの理由に思い当たる人は、次に説明するフリーターを続けることのデメリットに目を向けてみてください。
フリーターを続ける3つのデメリット
1.保険や税金を自分で払う必要がある
会社員なら会社が給与から天引きして支払ってくれる、医療保険や年金保険といった社会保険を自分で支払う必要があります。また、住民税も年に5回、自分で支払います。
働き方によっては、確定申告を申請する必要がある人もいるでしょう。
2.正社員になれず路頭に迷う可能性が高くある
フリーターは企業に勤める正社員よりも立場が弱いので、クビになったり一時的に雇止めをされたりする可能性があります。簡単にクビになることはありませんが、特別な経験や資格が必要でない仕事の場合、ないとは言い切れません。
30代後半、40代で職を失ってしまった場合、新たに正社員として就職しようとしても簡単ではありません。結果、求職活動に意欲を失くし、ニートになってしまう人も少なくありません。
3.自己肯定感が薄れていく
世の中には、『フリーター=しっかり働いていない』というイメージを持っている人が多くいます。特に女性から男性に対するこうしたイメージは強いので、フリーターのままでは結婚が遠のく可能性があります。
こうした偏見や誤解、周りからのプレッシャーから、自分に自信を失くしてしまい、自己肯定感(自分自身を肯定する感覚)が薄くなる人は多いようです。
正社員になる意義は?
正社員になれば、確かに今よりも仕事に費やす時間と労力は長くなるでしょう。
しかし、その分いくつかの恩恵も受けられます。
○保険や税金の一部を会社が支払ってくれるので負担が軽くなる
○収入が安定し将来の生活に見通しが持てる
○「どうせフリーターだから…」と卑下したり周囲の目を気にしたりしなくなる
返す刀で「正社員になんてなりたくない!」と言う前に、こうしたメリットを今一度見直してみてください。
見栄えのいい情報に騙されないように注意
以上、フリーターを続けることのデメリットについて紹介しました。
近年、特にネット上では、『働かずに稼ぐ方法』や『会社員にならなくても生きていける方法』といったまことしやかな情報が氾濫しています。一見、魅力的ですが、そのほとんどは嘘や誇張が入り混じったものです。現実と将来をしっかりと見据えて、自分にとって最適な道を選べるようにしましょう。