ブラック企業を見極めるには『学歴不問』の条件に注目?
ここでは、フリーターから正社員に就職したいと考えている人の役立つ情報として、ブラック企業の見極め方を紹介します。
「自分は大丈夫!」と過信してきた人の中には、見極め方を誤ってブラック企業に入社してしまった人も少なくありません。詳しくは後述しますが、たとえば、「学歴・経験一切不問!」や「東京以外にも全国に勤務地あり!」といった採用条件は、一見、自由なイメージがして魅力的です。しかし、実は、「ブラック企業かも…」と疑うべき条件でもあります。
こうしたポイントを詳しく説明していきます。
これから就活をはじめようとしている人は、ぜひ参考にしてください。
フリーターから正社員への就職は戦略的かつ慎重に!
現在、アルバイトとして活躍している人の中には、正社員になるために就活をしている人もいると思います。人によっては、「事情がありできるだけ早く採用を決めたい!」と焦っている人もいるでしょう。
ですが、フリーターからの就職において焦りはNGです。
応募の条件や社員の雰囲気などをしっかりと見極めて、安心して働ける会社に就職しなければ、精神的・肉体的に疲弊し、結果、うつ病など病気の発症や早期退職に追い込まれかねません。
ただ、安心して働ける優良な会社とブラック企業の見極め方は難しいものです。
次に、事前に知っておくべきポイントを3つ紹介します。
ブラック企業を見極めるために知っておくべきポイント
1.『学歴・年齢・未経験OK』の条件で募集されている
新卒の採用以外で、学歴や年齢、経験が問われない求人を見たときは、一歩引いて慎重になりましょう。通常、転職や第二新卒者の採用であれば、必要な資格やスキルなどが求められるはずですが、それが『まったくなし』というのは、その企業に人材が集まりにくいことを示しています。
つまり、会社の待遇や給与、現場の社員やスタッフらに何らかのマイナスな原因がある可能性が高いということです。
また、こうした条件でありながら年収が以上に高い場合も、要注意です。
2.残業代がしっかり支給されるか
「うちは年俸制なので残業代や賞与は支払いません。」という言い分を使う企業が稀に存在しますが、この場合は、間違いなくブラックだと判断してよいでしょう。特に残業代については要チェックです。
基準の労働時間を超えた分の残業代を支払う責務は、労働基準法によりどの企業にも課されています。もちろん、株式会社だけでなく、有限会社やNPO法人でも同じです。
給与の支払いが月給制か年俸制かをまずチェックして、面接や説明会などで、採用担当者らに直接確認してみると確実です。
3.いつ見ても求人広告が掲載されている
求人の掲載期間もブラック企業を見極めるコツです。
長期間掲載されていて、いつでも応募を受付けている状態ということは、『なかなか人材が集まらない』、もしくは、『入社してもすぐに離職してしまう状態』、ということです。
離職率や社員の満足度といった情報をしっかりチェックしましょう。
以上の3つが、見極めるための主なポイントです。
ブラックな職場が多い業種・職種
先ほど紹介した3つのポイントがありがちな、業界・職種をいくつか挙げておきます。
○介護
○運輸・配送・引っ越し
○IT
○事務
○飲食、娯楽などサービス業
ただし、当然のことですが、これらの業界・職種に該当する場合でも、社員を大事にするホワイト企業はたくさんあります。『介護=ブラック』といった固定観念は持たないようにしましょう。反対に、就職先の選択肢を狭めてしまうことにつながり、正社員になれるチャンスを逃しかねません。
応募する企業が運営する店舗や施設がある場合は、求人に応募する前に、実際に訪れてみるとよいでしょう。従業員や職場全体の雰囲気から、広告では見られない企業の魅力やマイナス点を感じられるはずです。
正社員になるには『警戒し過ぎ』にも注意!
最終的にその企業がブラック企業かどうかは、入社してからでないと判断できません。ここで紹介したポイントを参考にして、ある程度信頼できる企業だと判断したら、邪推は捨てて思い切って応募する勇気を持ちましょう。