非正規雇用者はどれくらいいるの?
非正規雇用者とは、正規雇用以外の労働形態で働く人たちのことを指します。契約社員・派遣社員・パート/アルバイトなど。フリーターも非正規雇用者です。非正規雇用者は日本にどれくらいいるのでしょうか。ここでは非正規雇用者の実態や問題についても考えてみたいと思います。
都道府県別でみる非正規雇用者の割合
総務省統計局が発表する労働力調査では、非正規雇用者の数や割合についても公表しています。2016年のデータによると、非正規雇用者全体では2016万人いることがわかりました。その結果から、労働人口のおよそ4割が非正規雇用者という現実も。非正規雇用者数は都道府県によっても違いがあります。そこで、平成24年就業構造基本調査を参照し、非正規雇用者の割合が多い都道府県を調べてみました。1位沖縄県、2位北海道、3位京都府、4位大阪府。この4つの都道府県は4割超が非正規。また、平成19年の結果と比べても、44都道府県で増加傾向にあるとしています。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/index.htm
http://www.stat.go.jp/data/shugyou/topics/topi710.htm(参照)
非正規雇用者数の推移は
非正規雇用者の増加は、ここ数年で起こったことではありません。過去の労働力調査の結果から振り返っても、過去10年でどんどん増加。その数は280万人を超えます。非正規雇用者が増えた理由として、バブル崩壊後は企業の人件費削減による理由が目立ちましたが、近年ではアルバイトなどで働く高齢者の増加も考えられます。しかし問題は、非正規雇用者を選ぶ若者もいるということです。若い世代で非正規雇用者になると、若者ならではの悩みに陥りがち。さらに、自分の将来に影響する問題へと発展しやすくなります。
http://www.nippon.com/ja/features/h00133/(参照)
非正規雇用者が抱えるデメリット
非正規雇用者の大きな問題点は、収入が少ないこと。貯金ゼロや老後の不安などに直面しやすいといえます。30代になると結婚の問題も否めません。また、有給やボーナスなど正社員にはあって当たり前の待遇がないため、働かないとお給料が減ってしまう現状も、非正規労働者を苦しめています。さらに仕事そのものが不安定で、安心して働けない状態に追い詰められている非正規社員も多いです。心身ともにデメリットの多い非正規社員を、なぜ選ばなければならないのでしょうか。注目する理由を次にご紹介します。
不本意に非正規は4割も!
2016年の労働力調査では、非正規社員を選んだ理由の一覧も公表しています。女性の場合、都合の良い時間に働きたい・家計を支えたいという理由が多く、ここに該当する労働者の転職意欲はあまりありません。しかし注目したいのは、正社員を希望したのに仕事がない理由から非正規社員を選んだケースです。年齢別にみると25~34歳で24.4%、35~44歳で16.8%。働き盛りの世代で非正規社員になっている人のうち、4割を超える人が不本意に非正規社員の道を選ばなければならなかったという結果です。
人手不足を抱える企業も
高齢化社会に突入し、労働人口が減りつつある日本。かつて人件費を削減し、非正規労働者を増やしたものの、人手不足に悩む企業も出現。今、各企業が人材確保の対策に乗り出そうとしているのです。若い労働者を必要とする企業が増えつつあることは、正社員になりたい非正規労働者にとってはよい流れになると考えられます。そこで、正社員になるメリットやデメリットをおさらいしておきたいと思います。
正社員のメリットデメリット
正社員になると非正規社員よりも、収入アップや待遇の改善が期待できます。また安定した仕事ができるので、将来への不安が減り、貯金もしやすくなります。またキャリアを積んでいけば出世も。さらに収入が増えるという好循環が起こります。もちろん正社員だって、いいことばかりではありません。時間的な拘束が増える、責任が重い、仕事が非正規社員よりも大変な場合も多いです。しかし非正規社員と違って、残業代や有給休暇といった待遇面でカバーできれば、多少のデメリットも想定範囲内になるケースもあります。
非正規雇用者から正社員へ
非正規雇用者のままでは、人生の選択肢も狭まってしまうリスクもあります。しかし、どうやって正社員になったらよいか悩んでしまいますよね。でもその悩みを分かち合う人がいて、自分に合う仕事が見つけられたら良いと思いませんか。そもそも就活をひとりでやろうと頑張らなくても大丈夫。就活サイトに登録をすれば、いろいろな情報を得られますよ。登録だけならほとんどのサイトは無料です。自分に合った仕事も見つけやすくなりますので、活用してみてくださいね。