秘書検定は人柄の良さの証明

「秘書」
という言葉にどんなイメージを持っていますか?
社長など重役のそばにいて仕事をサポートしている、エリート級の女性…でしょうか。

秘書には、上司の仕事のサポートだけでなく、仕事のしやすい環境づくり、ビジネスマナーをベースにした他者とのやり取りなどが求められます。

そんな秘書のビジネススキルと人柄を証明してくれるのが【秘書検定】です。
ここでは秘書検定のイロハについて、解説していきます。

秘書検定が転職に有利なワケ

「秘書検定」
と聞いてもなんだかぱっとしない…と思う人は少なくありません。
一般的な求人サイトやハローワークなどではほとんど見かけることのない資格名で、あまり身近ではないからでしょう。

しかし実際には、秘書検定の資格を持っていると、転職や就職の場面ではとても有利になるのです。
秘書検定の試験内容には、資質やマナーといった知識面の問題と、実務や対応などの能力を見る問題、そして1級・準1級には面接があります。
これらに合格した証明として【秘書検定】の資格が与えられていますので、ビジネスの場で大いに活躍できると期待されるのです。

履歴書の資格欄に「秘書検定」の文字があると、それだけで仕事のできる人・気配りのできる人という印象を与えることができ、転職や就職にはとても有利になるでしょう。

秘書検定の受験方法

秘書検定は、【公益財団法人 実務技能検定協会】によって行われています。
申し込み方法には、
◎インターネット
◎書店申し込み
◎郵送申し込み
の3種類があります。

インターネット申し込みの場合は、公益財団法人 実務技能検定協会のホームページにあるボタンを押し、必要事項を入力します。
受験料の支払いは、コンビニエンスストアまたはクレジットカードで行えます。
受験申し込みが完了すると、申し込み完了のメールが送信されるので確認しましょう。

書店申し込みの場合は、本屋、大学生協などに用意されている願書に記入します。
願書をもらった本屋等へ、記入の済んだ願書を提出し受験料を支払えば申し込み完了です。

郵送申し込みの場合は、書店や大学生協などで願書をもらい、記入したのち郵送にて願書と受験料を現金書留で送ります。
郵送先は、書店申し込みとは別の住所で、下記のとおりとなります。
「〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1丁目4番15号 実務技能検定協会 秘書検定部」

いずれの場合も、受験料支払い後のキャンセルは返金されません。
また、申し込み期間を過ぎた場合の申し込みも無効となります。

どの級を持っていると良い?

履歴書に【秘書検定】の文字があると、仕事のできる人という印象で、とても素敵です。
でも、何級を持っていればさらに有利になるのでしょうか。

秘書検定には、1級、準1級、2級、3級があり、級によって難易度も変わります。
中でも1級、準1級は他の級とは異なり【面接】試験も実施されるため、非常に難易度が高く、高度な知識と対応力が求められます。
その意味では、1級、準1級をもっていれば怖いものなし、どこへ行っても通用すると言えます。

しかし、いきなり1級や準1級に挑戦するのはあまりにも無理がありますので、3級から順を追って受験していくのが安心でしょう。
もちろん、いきなり1級を受けるのも悪くはありません。
受験資格は特に制限もなく、誰でも受験可能なので、「挑戦してみよう!」というのも良いでしょう。
ただし、1級は英語力も要求されるので、1級取得を目指すなら同時に英語力も磨く必要があります。

過去問などで勉強しておくと良い

公益財団法人 実務技能検定協会のホームページには、実際の試験に出題された過去問と回答、そして解説が公開されています。
これらを参考にしながら勉強していくと、非常に役立ちます。
また、書店などでテキストを購入、通信講座を利用、アプリのpdf…など、さまざまな方法で合格に向けた勉強ができます。

掛け持ちで仕事をしていることの多いフリーターなら、勉強時間があまり取れない可能性もあるので、アプリを利用した勉強法がおすすめでしょう。
休憩時間などのちょっとした隙間時間を利用していくと、まとまった時間が取れなくても結果的には身についていきます。

秘書検定で収入アップも可能

転職の際、収入アップを考える人は多いものです。
フリーターとして掛け持ちで仕事をするよりも、転職して1箇所で収入アップができたらどんなに良いでしょう。
転職を考えているフリーターのみなさんは、きっとそう思っているに違いありません。

秘書検定を取得すれば、転職で収入アップは夢ではありません。
それだけ価値のある資格だからです。
誰でも簡単に取れる、珍しくもない、という資格ではなく、ビジネススキルを証明してくれる、転職や就職にとても有利な資格なのです。

しかし残念ながら、秘書検定の資格を持った人の募集はあまり多くはありません。
いえ、厳密に言えば「あまり目に付かないところで募集している」ケースが多いのです。
秘書検定合格者は非常に高いスキルとビジネスマナーを身につけた、いわばエリートです。
そのため、一般的な職種と同じ土俵での募集は、ありえないのです。

それでも収入アップ間違いなしのこうした求人に出会うためには、転職サイトに登録し、相談しておくのがポイントです。
自分で探すよりずっと早く、良い求人と出会えます。

高嶺の花でも挑戦する価値はある

「秘書なんて無理」

ほとんどの人が最初はそう思っています。
ですが、相手を気遣うことができ、正しい日本語が身についていて、冷静な判断ができていれば、可能性はあります。
なにも「秘書になりなさい」とは言いません。
一般事務の求人への応募でも良いのです。

秘書検定合格の、「その能力がある」と認めてもらえることに意味があるのです。
ビジネスマナーをしっかりと身につけた一般事務員さんも、素敵だと思いますよ。