フリーターからでも人事担当を目指そう

人事職と聞くと、とても敷居が高く、さまざまな経験を積んでいなければできない仕事…そんな印象を持つ人が多いでしょう。
確かに、採用関係の仕事をしたり、社員の管理をするイメージがある職種なので、ある意味妥当な印象です。

ですが、未経験からでも人事職への転職が可能な事実があるのです。
ここでは、まったくの未経験から人事職に転職する場合の対策や方法等について、お話していきます。

人事ってなにするの?

各企業の人事部門では、新卒だけでなく中途採用などの人材確保とその研修・教育、社員の勤怠管理や給与計算のような経理業務、そして会社内の福利厚生などにかかわる多くの役割を担っています。
規模の小さな企業では、ひとくくりにして総務と呼ぶ場合もあります。
募集や採用などの活動を行うことから、どうしても「上から目線」のようなイメージを持ってしまいがちですが、実はその逆で、会社運営を「人」という視点から支える役割を持った部署だと言えます。

フリーターのみなさんにもっとも身近なのが、面接の際の担当者です。
採用にしてくれた時、落とされた時、色々な思いがめぐったはずです。
そして今、自分自身がその立場になることを検討しているのですから、不思議な気持ちになるでしょう。

あると有利な経験や資格は?

未経験から人事職に転職するのに、「こういう経験がなくてはいけない!」「こういう資格を持っていなければだめ!」といったものは、特にありません。
そのため、未経験者可、経験不問といった求人も目立っています。
ですが、一般に「あれば有効」と言われる経験はいくつかあります。

●営業・企画職の経験
●事務職の経験

です。
これらの業務の中には、人事職として通じるものがいくつかあり、生かせると判断されるためです。
とはいえ、企業によってそうした判断も異なるため、絶対とはいえない部分もあります。
また、最近では経験よりも意欲、対応力の高い人材が求められる傾向がIT関係ではよく見られます。

ただし、会社によってはそういった条件をつけて募集をしている場合もありますので、求人情報の内容をよく確認してください。

競争率が高いことは覚悟しよう

人事部門の求人は、あまり多くないと言うのが現実です。
企業内にそれほど多く配置されていないこともあり、欠員が出ても大々的な募集に至らないという背景があるためです。
そのため、いったん求人が出ると応募者は殺到し、1つしかない席を数名あるいは数十名で奪い合うという結果に陥ります。

こうした競争率の高い求人で採用を勝ち取るためには、履歴書…特に志望動機の書き方はもちろん、面接対策やその企業の活動に関する情報収集も十分にしておく必要があるでしょう。

入社後の成長に期待を込めた採用

今はフリーターでも人事職として採用がもらえたとしたら、それはきっと「入社後の成長に期待」してのことでしょう。
今現在の肩書き等にこだわらず、自分の人柄や可能性を見出してくれたということですので、素直に喜ぶべきです。

焦らずあわてず、ゆっくりでいいので、働きながらその中で確かな成長を遂げていけるようにしましょう。

年収アップ可能な求人も紹介してくれる

転職したら前よりも年収が下がった…という人も中にはいます。
よほど仕事内容にこだわった結果と言えますが、そうでない場合はできれば年収アップといきたいところです。

そんな年収アップの求人を無料で紹介してくれるのが転職エージェントです。
登録しておけば転職に関するあらゆる相談に乗ってもらえるだけでなく、履歴書、特に志望動機の例文を紹介していただき、添削までしてもらえる制度が整っています。

競争率が高すぎる人事職への転職なら、利用したほうが得策でしょう。

20代フリーターなら人事にチャレンジ

「人事なんてまだまだ早い」
「フリーターの自分には無理に決まってる」

そんな風に思ってはいませんか?
無理かどうかなんて、やってみなければわかりません。
今は、経験や学歴・職歴だけが重視される時代ではありません。

やる気と前向きな姿勢、勉強するという心構えさえしっかりしていれば、可能性は見出すことができます。
フリーターとして色々な会社で辛い経験もしてきたからこそ、人事職に生かせる何かを持っているのかもしれませんよ。