厳しい?既卒者の就職活動

最近、求人情報でもよく見かけるようになった『既卒』の文字。
新卒や第二新卒とは違って、内定がもらいにくいと不安を漏らすフリーターも数多くいます。

既卒の人たちを企業側はどのように見ているのかや、採用に向けた上手な転職活動のやり方や対策など、これから正社員を目指すフリーターの皆さんと一緒に見ていきましょう。

既卒ってなに?

『既卒』とは、高校や大学などの学校を卒業してから1度も就職をしていない人たちを呼ぶ言葉です。
これに対し『第二新卒』は、卒業後に1度は就職したものの短期で辞めてしまった人…主に3年以内の人を呼ぶ言葉です。
ちなみに3年以上経過していれば、第二新卒とは呼ばれません。

いずれも最近よく耳にする言葉ですが、言葉の持つ意味は全く異なっています。

2chや知恵袋でも話題に

既卒者の就職や転職については、2chや知恵袋などの口コミを見てもわかるように、厳しいという意見が大多数を占めています。
もちろん、世間の一般的な意見でしかなく、そこに書かれている情報が真実とは限らない場合もあります。
ただ、世間・世の中が既卒者に対してそういった見方をしている…と知るための参考にはなるでしょう。

職種によっては歓迎されるケースも

「既卒は厳しい、就職できないのかも…」

そんな風に思う必要はありません。
会社によっては、既卒者歓迎として求人を出すところもあります。

職種にこだわったり、条件に対する希望をあれこれつけすぎなければ、特別何かの資格がなくても、経験がなくても受け入れてくれるところは必ず見つかるはずです。

たとえば代表的なのが、営業職です。
仕事は入社した後で覚えれば良く、全くの未経験からでも可としているところが目立ちます。
また、サービス業も比較的既卒者に対しては寛容です。

面接で、嫌でも聞かれる既卒の理由

既卒の人たちがもっとも悩むのが、面接の際に聞かれるあの質問です。

–「どうして卒業後に就職しなかったのか」–

●公務員試験のために就職しなかった
●アルバイト先でそのまま働きたかった
●就職試験にすべて失敗した

…など、理由はさまざまでしょう。
こうした理由なら、恥ずかしいけれどこんな理由だと正直に話せますが、中には「働くのが嫌だった」「遊んでいたかった」等の理由で就職しなかった人もいるでしょう。
そうした場合は、面接で質問された時、回答にこまってしまうに違いありません。

面接でよく聞かれる事とは…?!

就活サイトやエージェント利用が有効

既卒だからと諦める必要はないものの、全く対策もせずに就活をしていたのでは、採用される見込みも低くなってしまいます。
そんな既卒者のみなさんの就活におすすめなのが、就活サイトやエージェントを利用した方法です。

就職した経験はなくても、社会人としてアルバイトなどで仕事は経験してきたはずです。
そんな経験を、応募先の企業に上手にアピールしたくても、自分ではなかなかうまくできないもの。
しかし、こうしたエージェントのバックアップがあれば、さりげなく社会人としての経験も伝えてくれますし、面接対策のアドバイスもしてくれます。

さらに、一人ひとりに合った求人の紹介、面接時のスーツの着方のポイントのほか、大手企業の求人が出てくる時期など、あらゆるサポートを無料でしてくれます。
何一つ負担がないのに強力サポートが受けられるので、登録しておくと安心でしょう。

自信を持って面接に臨もう

既卒は新卒と比べて不利だと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
あえて既卒のまっさらな状態の人を求める企業も、中にはあるのです。
さまざまな事情を抱えて既卒となってしまった過去は変えられません。
これから先を、偏見や先入観に負けないよう、しっかりとやっていけばいいだけの話です。

なぜ既卒になったのか。
自分自身を振り返って、自信を持って答えられるよう、準備を整えておけば何も怖いことはありません。