『高卒OK』の事務の求人は意外と多い
『正社員』として事務の仕事に魅力を感じているものの、「学歴が高卒なので務まるか自信がない…」としり込みしている人は少なくありません。しかし実は、『高卒でもOK』、『未経験歓迎』という条件で募集している企業が多いことを知っていましたか?
ここでは、正社員として事務に就きたい高卒の方に向けて、具体的な仕事内容や応募・面接におけるポイントを紹介していきます。
事務ってどんな仕事?
企業の職種の中で、営業職や技術職とともに多いのが事務職です。事務は地味なイメージですが、職場の他の業務を円滑に進めるためには欠かせない、縁の下の力持ち的な存在です。少し前までは、女性の仕事というイメージがありました、近年は男性事務員として働いている人も珍しくなくなりました。
さて、事務としての一般的な業務内容ですが、主に次の4つに分けられます。
○電話・メール・来客対応
○報告書やプレゼン資料など書類の作成
○受発注や在庫データの管理
○財務・会計などお金に関する業務
中小企業など、企業の規模が小さいほど、1人が任される業務が多い傾向にあります。その分、大企業での事務業務は専門性と質が高いレベルが要求されます。
事務の仕事 待遇や給料は?
事務の仕事の待遇や給料についてですが、業界全体として見ても、他の職種に比べると高いいとは言えません。大卒と高卒では、初任給や年収もはり高卒の方が低い傾向にあるようです。たとえば、大卒が初任給18万円からスタートする場合、高卒は15万円からというケースも少なくありません。
ただし、企業によっては、資格の有無や経験・スキルによっては、学歴問わず平等の待遇を設定している場合もあります。
高卒で事務の仕事に就くうえで実践するべき3つのポイント
1.事務の実務経験を積む
いきなり正社員の事務として働くことに抵抗がある人は、派遣やアルバイトといった形で、実務経験を積みましょう。10代・20代前半のうちならば、時間にまだ余裕もありますし、じっくりと自分のペースで経験を積むことができます。
2.必要なスキル(資格)を身に付ける
事務として必要なスキルは企業によってことなりますが、代表的なスキルは次のようなものです。
○MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
○簿記3級・2級
○秘書検定
業種によっては医療事務やウェブデザイナーといった専門的なスキルを持っていると役立つ場合もあります。
いずれの資格も、取得レベルはそれほど高いものではないので、事務を志望する人は積極的に取得を目指しましょう。
3.志望動機を明確に伝える
高卒から新卒で応募する場合は、『御社の○○という理念に惹かれ…』、『○○という強みを生かして事務として御社に貢献したい』といった志望動機で問題ありません。
ただ、転職や第二新卒から応募する場合は、「なぜ事務なのか?」の志望動機を特に明確に伝えるようにしましょう。採用担当者の中には、「前職で営業が嫌になったから」、「他の職に比べて事務は楽そうだから」といった、マイナスな理由で応募してきたのではないいかと勘繰る人もいるからです。
『自分にできるかどうか』は実際やってみないとわからない
以上、高卒から事務になるために知っておくべきポイントについてご紹介しました。
仕事内容や必要なスキルで紹介したように、ひとくちに『事務』と言っても任される業務内容は企業によって様々です。ですので、『自分にできるかどうか』は実際に勤務してみなければわかりません。自分の希望に合った条件の求人が見つかれば、「高卒だから自信がない…」というマイナスな妄想はせずに、思い切って挑戦してみることも大切です。