普通自動車免許はあったほうが転職するのに有利

以前は「車の免許ぐらい持ってなきゃ就職に不利」という声も多く聞かれました。
最近はどうなのかというと、やはり【仕事】という意味だけで見れば、運転免許は必要な存在だと言えます。
車の運転をするような職種じゃなければいらないのでは?という人もいますが、現実はそうでもないのです。

今回は、普通自動車免許が就職・転職においてどのような存在となっているのか、また、その取得方法などについて解説していきます。

運転しない職種でも必要?

トラックのドライバーになる!というのなら絶対的に必要不可欠となる運転免許。
「でも、事務職ならそんなのなくても大丈夫でしょ?」
…そう思っている人がほとんどでしょう。

それは大きな間違いです。

事務員募集の求人を見てください。
ほとんどの求人で、【運転免許が必要】と記載があるのがわかります。
業務内容の詳細を見ても、【銀行や役所へ出向く仕事がある】となっており、これは事務職ならではの業務です。

今は、直接運転とは関係がなさそうな職種であっても、運転免許が必要になることが多い時代なのです。

AT限定でも大丈夫

運転免許には、さまざまな種類があります。
◎普通自動車
◎順中型自動車
◎中型自動車
◎大型自動車
といった、一般によく知られた第一種自動車免許のほか、第二種の自動車免許や、バイクの免許、原付の免許などもあるでしょう。

先述したトラックドライバー等の職に就くのなら目標は大型免許となることが多く、バスやタクシーなら第二種免許が必要となります。
ですが、ごく一般的な営業職や事務職等なら、わざわざマニュアルの免許を取得しなくても、【AT限定】で取得しても問題はありません。
というのは、社用車のほとんどがAT車となっているためで、今後も特にMT免許を必要とする場面がないのであれば、教習費用と時間が節約できるAT限定免許がおすすめです。

運転免許取得には教習所に通う必要がある

運転免許を取得するためには、教習所に通う必要があります。
一般的によく知られている教習所は「公認教習所」と呼ばれており、そこを卒業すれば運転免許試験場においては筆記試験のみで、実技試験が免除されます。

とはいえ、教習所に通うともなれば心配なのが費用と時間です。
昔はそれほどの費用をかけずに取得できた運転免許ですが、最近は30万円~40万円前後が平均的です。
また、期間もおよそ3ヶ月程度の通学となることが多いです。
もちろん、スムーズにハンコがもらえて教習がダブったりしなければの話なので、人によってはそれ以上の費用と時間がかかる場合もあります。

ただ、費用については、ローンが組める・分割で対応可能など教習所によってはさまざまな制度が用意されていますので、それほど不安に思う必要はありません。

こうした費用面での負担を軽減できるのが、合宿免許という制度です。
およそ2週間程度の合宿制で、集中的に教習が行われます。
費用が通常の教習所よりかなり安いうえに、その期間も極端に短縮できるので、人気です。

運転免許取得を履歴書に書こう

運転免許所有の事実は、履歴書に堂々と書くことができます。
普通自動車免許なら【普通自動車第一種運転免許】です。
AT限定等の記載は特に必要ありません。

もし英語で履歴書を記入するなど、英語表記にする必要がある場合は、【Drivers Licence】で良いでしょう。

転職活動と同時に教習所へ行こう

転職をしようと考えているフリーターの皆さんの中には、運転免許はこれから!という人もいるでしょう。
もしそうなら、1日も早く教習所に通い始めましょう。
運転免許の取得には、最短でも2週間前後、長ければ数ヶ月という時間がかかります。
良い求人を見つけても、運転免許がないために応募できない…とならないように、事前準備はしっかりしておきたいものです。

こんな場合にも、転職サイトで相談しておくと、教習所に通っているから応募資格の運転免許に関しては猶予を与えてもらえるなど、交渉してくれる可能性があります。
また、教習所の進み具合にあわせて、新着求人の情報などももらえる可能性があるので、登録だけでもしておくと便利です。

運転免許取得に向けて

転職のために運転免許があると強みになることがわかり、「よし!免許を取るぞ!」と思った人も多いでしょう。
しかしフリーターをしていると何かと忙しく、試験勉強の時間もなかなか取れないことが多いはずです。

問題集を買って勉強、教習本を開いて復習、いろいろありますが、アプリの利用もおすすめです。
これなら重い問題集や本を持ち歩くことなく、スマホさえあればいつでもどこでも勉強できます。

車離れの時代になったとはいえ、仕事をするうえではまだまだ必要な運転免許。
20代など若いうちならあっという間に取れてしまいますので、頑張って挑戦してみましょう。