面接での言葉遣いって難しいですよね

就職活動において、学生の皆さんが困るのは「言葉遣い」ではないでしょうか。今まで社会人が使うような言葉遣いをしていなかったのに、企業への電話する際、もしくは面接時にはそのような言葉遣いが求められます。でも、どうやってその言葉遣いを身に着ければいいのかわからないという方も非常に多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、就職活動において必要な言葉遣いやマナーを身に着けるためにどうすればいいかということについての「面接対策」をお話をしたいと思います。

基本的なキーワードを覚えましょう

まず大事なのは、ポイントでつかう「定型句」を覚えることです。例えば、自分を表す「1人称」はすべて「私」ということです。女性の方なら「私」は言いなれているでしょうが、男性の方はあまり慣れていないのではないでしょうか。ただ、一人称を「私」にするだけでかなり言葉全体が締まってきて、あなたに対する印象が変わってきます。まずはここから始めましょう。

そして、もう1つ覚えてほしいのは「御社」です。これは面接を受けているときに使う「会社」に対して使う言葉です。この2つは多様するので、多少言葉遣いが乱れても、そこを締めなおすことができます。この2つをまずは覚えましょう。また、逆に言えばこの2つの言葉が言えないだけで面接に落ちます。入社した場合はおおよそ営業・販売職になるケースが言葉遣いが下手なだけでお客さんの前に出せないと判断されます。この2つのキーワードはしっかり押さえておきましょう。

尊敬語、謙譲語を使いこなしましょう

次に覚えてほしいのは「尊敬語」と「謙譲語」です。この尊敬語と謙譲語は小学校の時に学んだはずですが結構忘れている方が多いのではないでしょうか。このパターンについては、小学校の国語の教科書、もしくは就活本などに一覧表があるはずです。それを覚えなおしてほしいところですが、基本的な考えと一例だけ押さえておきたいと思います。

では、尊敬語と謙譲語はいったい何が違うのでしょう。結論から言えば尊敬語は相手に対する尊敬を示す言葉で、相手の行動を「上げる」ことです。対して、謙譲語は自分を「下げる」ことで相手を「上げる」言葉です。なんかわかるようで分からない感じがしますね。もう少し突っ込んでいえば、尊敬語は相手の行動、対して謙譲語は自分の行動を指します。例えば「言う」という言葉の尊敬語は「おっしゃる」、対して、謙譲語は「申す、申し上げる」です。最低限言葉を覚えなければいけませんが、どっちがどっちか分からなくなったら「誰の行動」に対して言っているのかを考えてみればわかります。

言葉を覚えること、誰の行動かを認識してもらえたらOKです。また、もし言葉を間違えたら「失礼しました」と訂正しながら言い直すという方法も有効です。やりすぎるとだめなので1~2回程度までが望ましいです。

クッション言葉を知っておこう

もう1つ覚えておきたい言葉のパターンがあります。それがタイトルの「クッション言葉」です。例えば少しきつめのことを言うときなどに「大変申し上げにくいことですが」や、何かしらお願いする際に「大変恐縮ですが」などメインメッセージを和らげるために使う言葉です。この言葉を使うだけで、ちょっときついことや、話がうまくまとまらなくて正確に伝えるのが難しいなどの状況に対し、相手の理解を促したり、相手への配慮を見せつけることができ非常に有効です。

意識とトレーニングが大事

面接に際し、必要なマナーとなる敬語についてお話をさせていただきましたが理解できましたでしょうか。大学生になると社会に出る準備をすることが求められます。就職活動の前に、このような基本的な点をしっかり習得して起き、面接前は普通に話せるようになっておくことが望ましいですね。面倒かもしれませんが面接という場に立つための非常に重要な準備です。

そして、無理なく敬語が使いこなせるようになることで、普段離せない社会人としての働き方、面接が進めば会社の上役の人と話せるような貴重な機会を得られるのです。面接を楽しむというのはなかなかできないかもしれませんが、なかなかない機会を得られることは間違いありません。その第一歩として面接で必要な言葉遣いができるよう、敬語のトレーニングをしっかりしておくことが大事です。バイト先の上司、大学の先生に積極的にトレーニングがてら使ってみましょう。

面接マナーも一緒に覚えよう