意外と知らない面接あれこれ

近年、非正規労働者の雇用環境が徐々に改善されつつあります。

たとえば、平成27年9月、厚生労働省によって「正社員転換・待遇改善実現本部」が設置され、今後5か年の非正規社員労働者の待遇改善の取り組みが行われるなど、具体的な施策が実施されています。

しかし、昇給率や福利厚生といった待遇面では、まだまだ正社員の方が有利です。正社員未経験のフリーターの方々の中には、「正社員になりたい!」と望んでいる人も多いでしょう。

ここではそんな方々へ向けて、『正社員の面接で必ず役立つ知識』をご紹介します。

バイトの面接との違い

まず、フリーターと正社員の面接には5つの違いがあります。

正社員の方が…

1.第一印象の評価基準が大きい
2.学歴よりも仕事で得た実績・スキルが重視される
3.服装や身だしなみのマナーに厳しい
4.質問の内容が細かくスキルや人間性が試される
5.こちらから「働きたい」という強い意思を示す必要がある

これら5つの違いを押さえれば、他の応募者よりも一歩リードできるはずです。

自己紹介の重要性

グローバル化によって、企業が実施する面接の方法も多様化してきました。そんな状況でも、『自己紹介』は必ず実施されます。

第一印象を評価基準として重視している企業は多いです。

心理学者アルバート・メラビアンが発表した『メラビアンの法則』によると、『初対面の人が相手に与える印象は、90%以上が視覚と聴覚からの情報で決まる』と定義されています。

自己紹介を家族や友人にあらかじめ聞いてもらうなどして、声の高さや表情をトレーニングし、第一印象アップをねらいましょう。

面接の服装

スーツは、黒や紺といった控えめな色を着用するのがマナーです。
「オフィスカジュアルで結構です。」といった指示がある場合もありますが、指示がないときは黒・紺のスーツを着用するのが原則です。

その他、服装のポイントをいくつか挙げるので参考にしてください。

○シャツ
白のシャツがマナーです。ビジネスマンの中には水色やピンクのシャツを身に付けている人もいますが、面接は新入社員としてフレッシュな態度で臨む場です。清潔感のある白がもっとも適しています。

○ネクタイ
ネクタイに関しては、派手過ぎるものでなければ、色や柄に特に厳しい原則はありません。無地のものから、斜めのストライプ、水玉(ドット)などから、スーツに合わせたものを選びましょう。

○ソックス
踝(くるぶし)や脛(すね)が見えるような短いソックスはNGです。
色に関してはスーツが黒の場合は黒、紺の場合は紺、といったようにスーツの色に合わせるのが基本です。

○靴
ビジネスの世界では、靴が汚れていたりくたびれていたりしたまま、フォーマルな場に出向くことをマナー違反と捉える人が多くいます。新しいものに買い替える、靴磨きを使ってツヤを出す、など準備をしておきましょう。
色は、黒もしくは濃い茶色がおススメです。

面接でこんな質問された!

より実践的な知識を身に付けるために、面接で尋ねられやすい質問を3つ挙げます。

1.「当社のどこに魅力を感じますか?」
ほぼ100%聞かれる質問です。
「受けた理由は?」、「志望動機は?」など聞かれ方は様々です。志望動機に書いた内容と矛盾がないよう回答しましょう。

2.「他の企業も受けていますか?」
受けている場合は正直に答えて構いませんが、「御社が第一志望です!」という一言は必ず付け加えましょう。

3.「何か質問はありますか?」
面接の最後に、逆に質問されるケースです。
業務や企業の理念に関することについて質問すると、「働きたい!」という意欲をアピールできます。

胸を張って面接に挑もう!

面接においてもっとも大切なことは、『自分に自信を持って臨む姿勢』です。

礼儀正しくて身なりが清潔でも、雰囲気が暗かったり声が小さくては、面接官に「この人と一緒に働きたい!」と思わせることはできません。

面接当日は自信がなくても、「自分ならできる!」と言い聞かせて、胸を張って臨みましょう。