未経験から不動産業界で働きたい!

不動産関連の仕事は、新卒者や転職者といった様々な立場の求職者から人気の高い業界です。また、近年では女性の社会進出や労働人口の減少とともに、女性の正社員も積極的に採用しているのも不動産業界の特徴でしょう。
そんな不動産業界に魅力を感じ、「未経験だけど就職したい!」と望んでいる人は多いのではないでしょうか。
未経験から就職する確率を上げるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
この記事では、不動産業界の仕事の種類や就職を有利に進めるためのコツについて解説していきます。

未経験から不動産業界のハードルは高い?

ずばり、不動産業界への就職は未経験からでも高いハードルではありません。言うまでもなく戸建てやマンションといった不動産は、北海道、東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、沖縄といった全国に存在するからです。もちろん30代や40代の人より20代の方が就職できる確率が高いですが、前職で正社員として働いていた人であれば年齢や業界問わず採用される確率は十分にあります。

ひとくちに不動産業界といっても仕事は様々

一般的に不動産の仕事と言えば、『マンションやアパートの賃貸仲介業』を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はもっとたくさんの種類があります。
いくつか例を挙げてみましょう。

・販売営業
・売買仲介
・賃貸仲介 
・法人営業
・仕入れ
・企画開発
・事務
・ビル、マンションの管理

さらに少し特殊ですが、不動産鑑定士という仕事もあります。その名の通り不動産の鑑定評価を行う仕事です。不動産鑑定士の資格は、銀行や建設会社、コンサルティング会社などで働く人にとっても持っておくと有利になり得ます。

当然それぞれに業務内容は異なりますし、キャリアの積み方や年収の上がり方にも差があります。会社によってはいくつかを兼務して担当する場合もあるので、自分がどの業務に従事したいかをまず調べることから始めましょう。

未経験からの就職を有利に進めるためには?

未経験者が就職活動を有利に進めるためには、不動産に関係する資格を持っておくことがポイントです。不動産関係の資格には以下のようなものがあります。

・宅地建物取引士
土地や建物の構造、法令、税などの知識

・管理業務主任者
マンションなどの建築物やその設備、保全、法令に関する知識

・マンション管理士
マンションで起こり得る設備や住民トラブル、修繕計画、運営、管理に関する知識

その他、上の3つに比べると取得の優先度は下がりますが、ファイナンシャルプランナーや行政書士といった資格も有利になります。顧客に対して、住宅購入、税制、不動産に関する法律などについて適切なアドバイスができる証明なので、持っているまたは取得中の人は志望動機や自己PRにも積極的に織り交ぜていきましょう。

●アルバイトやパートで経験を積む

いきなり正社員として飛び込むことに不安を感じる人は、アルバイトやパートで働いてみるのも良い方法です。始めから正社員として働くよりも、ゆっくりと知識やスキルを身に付けられます。何より、毎日現場で正社員として働いている人のそばで仕事ができるので、自分にとって向いている職種かそうでないかが明確にイメージできるはずです。

正社員以外の雇用形態は、仲介業や営業のサポート、社内事務といった職種で募集されていることが多いです。いずれの場合でも面接で採用される確率を上げるためには、「行く行くは不動産業界で正社員になりたい」、「宅建の資格を勉強中」といったPRをすると効果的です。

応募する前にしっかり情報収集をしよう!

以上、未経験から不動産業界に就職する人に向けてアドバイスを紹介しました。

不動産業界は仕事の種類に問わず、厳しい仕事が多いです。たとえば賃貸仲介の仕事の1つである『住人からのクレーム処理』は、精神的に追い込まれる特につらい業務です。

求人サイトに登録して興味のある求人を見つけたら、応募する前に、まずはその会社や職種について調べることから始めましょう。特に、就活・転職者向けの会社の口コミ・評価サイト、個人の実体験ブログ、2chの掲示板といったWebサイトは、飾りのない生の声が書いてあることが多いので参考にすると良いでしょう。