フリーターで社会保険に入っていない方へ
バイトやパートといったフリーターの立場でも、社会保険に加入できることを知っていましたか?自分なりに調べようとしたものの、煩わしく感じて「まぁいいや」と放置している人が少なくないと思います。
今あなたがフリーターで保険に入っていない状態である場合、「絶対に入った方が得!」という根拠を、これからお伝えしていきます。
そもそも社会保険ってなに?
社会保険のややこしいところは、種類がたくさんあって結局どれが自分の入るべき保険なのかわかなくなってしまう点でしょう。すべてを一覧に挙げることは控えますが、正社員・フリーターなど、仕事をしている人が知っておくべき社会保険は次の4つです。
○健康保険
○雇用保険
○厚生年金保険
○労災保険
細かく挙げれば全部で10種類以上ありますが、基本的にはこの4つさえ押さえておけばOKです。ポイントは、保険料は給与額(標準報酬月額)によって決まる点と、労災保険はすべての労働者の加入が必須という点です。
フリーターが3つの社会保険に入るために必要な条件
必須である労災保険以外の保険について、それぞれの加入条件を見てみましょう。
○健康保険と厚生年金保険
『一週間の所定労働時間』及び『1か月の所定労働日数』が、同じ事業所で働いている労働者(正社員)の時間・日数の4分の3以上であること。
※健康保険の条件に満たない場合は、国民健康保険に入ります。
○雇用保険
『1週間の所定労働時間が20時間以上であること』そして、『31日以上雇用される見込みがあること』の2つ。週40時間以上で契約している場合、31日以上でなくでも可。
このように、アルバイト・パートの全員が、自分の意志だけで加入できるわけではありません。
ただし、加入することによって得られるメリットは非常に大きいです。
フリーターが社会保険に入る3つのメリット
1.国民健康保険よりも健康保険の方が安い
厳密に言うと保険料の額そのものが安くなるのではありません。健康保険は自分と会社が折半して払うため、結果的に自分の負担が軽くなる、ということです。国民健康保険はすべて自費なので、損している想いで支払っている人もアルバイト・パートの方も多いでしょう。
2.失業手当がもらえる
何らかの理由でアルバイト・パートを辞めた場合、一定期間雇用保険に入っていれば、失業手当をもらうことができます。ちなみに、一定の条件とは、『過去2年間で月に11日以上働いた時期が通算で12か月以上あること』です。
3.将来もらえる年金の額が増える
先 どちらでも良い
厚生年金に入れば、国民年金と厚生年金2つの保険に入ることになります。ですので、国民年金だけに入っている場合よりも老後にもらえる年金が増えます。正確な額は給与や加入期間によって異なりますが、未加入者と加入者では、もらえる額に『倍以上の差』が出ることもあります。
これらのメリットを知ったらこれまで返す刀で「保険なんか入りたくない!」と言ってきた人も、少し考え直すのではないでしょうか。
ただし、企業によっては社会保険の一部が完備されていない場合もあります。応募時や面接時に、自分でしっかりと確認することが重要です。
まとめ 社会保険加入は精神的負担も解消!
いかがでしたか?
社会保険は民間の保険と違い、給与から自動的に引かれるので「毎月払うのしんどいなー」という精神的負担が軽いです。普段社会保険に入っていることを意識している人は少ないと思うので、『将来の不安・リスクを無料でサポートしてくれる』という感覚に近いかもしれません。
また国民年金や国民健康保険と違い、毎年の額を自分で計算する必要もありません。正社員になればほぼ確実に加入できるので、社会保険の魅力に惹かれたフリーターの方は、『フリーターから正社員への転身』も視野に入れてみてはいかがでしょうか。