今、就職活動が怖い!?

「就活が怖い」

最近そんな言葉を耳にするようになりました。
一昔前なら聞くことのなかった言葉ですが、今、就職活動の現場で起こっているさまざまなことに恐怖を感じる人が増えています。

ここでは、就活が怖いという人たちのその本音と現状について、詳しく見ていきます。

圧迫面接!?面接官の質問が「怖い」

そこまでは何も怖いこともなく、普通にすすむ人がほとんどでしょう。
しかし問題はその先です。

いざ面接を受けてみると、なにやら意地悪な質問ばかり…。
必死にその場はこらえても、後で泣く人も多い。
これがかの有名な

「圧迫面接」

です。
わざと意地悪な質問をするのです。
中でもフリーターなど既卒だとわかっている応募者に対しては、その傾向も強くあらわれがちです。

ですが、実はこうした圧迫面接にも意図があり、応募者のコミュニケーション能力やいざというときの対応力、窮地に追い込まれた時の冷静さなど、さまざまな面を瞬時に見極めているのです。
ただ単に意地悪な面接官なだけで、意地悪なことしか言えないような人が、その会社を代表する面接担当者になることはないのです。

にわかには信じがたい、外見での内定が「怖い」

2chやさまざまなまとめサイトなどでは、都市伝説的な就活の話として、「顔採用」「外見採用」を深く掘り下げた記事が見られることがあります。
にわかには信じがたいことですが、「もしかしたらそうかも」と感じる場面は、誰もが1度くらいは経験しているでしょう。

◎頭も悪いしたいした学校出てないけど顔だけは超カワイイ子が早期内定
◎集団面接で特定の1人だけに質問が集中、和やかな雰囲気
◎明らかに成績優秀だけど肥満体型でいつまでも内定がもらえない

…など、思い当たる場面もあるでしょう。

こうした都市伝説的な、応募者を小ばかにしたような採用の仕方にも、実は理由があるのです。
例えば、大企業のインフォメーション係としての採用ともなれば、その人のイメージひとつで会社の印象が左右されることになります。
また、デパートの店員や航空会社のキャビンアテンダント、ファッションモデルなどにもなれば、すらっとしたスタイルの良さや美貌にもある程度の基準が設けられるのは仕方のないことです。

もちろんこうした採用方式が良いとは決して言えないことですが、その会社の業種や方針、仕事の内容によっては、あってもやむをえないと考えるしかないのでしょう。

和やかな雰囲気だったのに不採用が「怖い」

「面接の際、会話がはずみ、とても和やかな雰囲気に包まれたから、もしかしたら採用かも。」
…と思ったら、結果は不採用だった。

よくある話です。

面接の会話の中では、こんな仕事もしてもらおうか、あんなこともできるかい?など、もう採用が決定したかのような話しっぷりだったのに、なぜ不採用になったのだろうか?
普通の人なら、こんな風に悩んでしまうところでしょう。

面接担当者の真意は、
「不採用にした時に、悪い印象を持たれないようにするため」
という部分にあります。

「不採用だったけど、嫌な感じの面接ではなかったから、まあいいか…。」

これを狙っているのです。

配属先が決まらない自宅待機が「怖い」

2017年度の学生の就職活動も終盤を迎えています。

転職活動ではほとんど聞かない自宅待機。
しかし、学生の就職活動ではとても多く聞かれます。

早期に内定をもらったものの、入社時期が近づいてもいつまでたっても配属先が決まらない・就職できない状態です。
最終的には「自宅待機」を命じられ、実質無職のようになるケースが目立ちます。

これは、企業側が内定辞退を予測して内々定を多く出しすぎ、予測に反して人が余ってしまったことで起こります。
ですが企業側から内定取り消しを行えば、評判が悪くなりますし、今の時代はすぐにインターネット上に書き込みをされてしまうため、それができないのです。
結局、自宅待機を命じられた学生が自分から内定を辞退することで事態の収束を見ています。

就活の怖い話に不安を覚えたら

新卒の学生の就職活動でもフリーターの転職でも、いずれの場合もそれにまつわる怖い話は存在しています。
そんな怖い思いをするのは嫌だから就職活動ができない…。

そう思ったら、転職サイトの専門家に相談してみましょう。
就職活動に必要な情報を提供してくれ、なおかつ、圧迫面接などの対策、上手にかわす方法などを教えてくれます。

プロの教える面接対策があれば、怖い話のあれこれも、簡単に切り抜けることができるでしょう。

就活の怖い話は、都市伝説ではなかった

顔採用、圧迫面接…さまざまな就活トラブルがある中、事実関係がはっきりしないものについては「都市伝説」扱いにされてきました。
ですが、よく調べてみると、こうしたものも都市伝説などではなく、きちんとした意図を持って行われていたことがわかります。

甘やかすだけが良しとされる時代はもう終わっています。
自分に厳しさを向けてくれるのも、意味ある行動。
そんな風に捉えていくと、気持ちも軽くなるものですよ。