転職を支援する、職業訓練校へ行こう
ハローワーク等の公共施設でよく「職業訓練校」という言葉を目にすることがあります。
これは、転職や就職を有利にしてくれる各種技術を身につけるための施設で、東京や神奈川、千葉、大阪など首都圏をはじめさまざまな都市に設けられています。
フリーターからの転職で不利だと感じている方にも、大いに役立つものですので、積極的に利用してみましょう。
今回は、職業訓練校の詳細について、紹介していきます。
職業訓練校ってどんなことするところ?
職業訓練校は、離職中で就職をしようとしている人、転職をしようとしている人を対象として、就職や転職に有利となるような技術の訓練を受けることができる施設です。
具体的には
◎パソコン基礎(エクセル、ワードなどの基本操作等)
◎プログラミング、webサイトの作成やデザイン等
◎介護関連
◎CAD
などの職業訓練を受けることができます。
厚生労働省のホームページに受講できる訓練の種類が一覧表示されているので、最新の情報を確認してみましょう。
また、ハローワークでも案内してくれるので、足を運んでみると良いでしょう。
給付金が出る職業訓練もある
職業訓練を受けるために施設に通っている間、アルバイトをする時間が取れない…と不安に思う人も少なくありません。
そんな人のために、給付金を支給してくれる制度が整っています。
職業訓練受講給付金というもので、これを支給する制度を求職者支援制度と呼んでいます。
この制度を利用するためには、いくつかの要件を満たす必要があり、審査の結果、適当と認められると給付金を受給することができます。
(厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/safety_net/44.html)
「転職に有利な技術を身につけたいが、そのために休みは取れないしお金もない」
「失業保険も受けられないし、訓練を受けたいがその余裕がない」
そんな人にとって、大きな助けとなる制度です。
職業訓練を受けるには、さまざまな制限がある
給付金を受給できる職業訓練を受けるためには、収入に関する審査を受ける必要があります。
アルバイト先で源泉徴収票がもらえる場合は良いですが、そうでない場合は自分で確定申告の控えを用意しなくてはなりません。
また、銀行口座の残高等がわかるような通帳を提出する必要もあります。
さらに、職業訓練が適当と認められるためには、申し込み時点でさまざまな質問だけでなく、面接を受ける必要もあります。
ですので、落ちた!などということにならないためにも、その際は服装はもちろん、髪色も常識的な範囲に整えておくと良いでしょう。
職業能力開発校なら中卒でも大丈夫!
職業訓練校に通うための選考で、試験が実施される場合があります。
そのため、高校へ通わなかった中卒の人には厳しい結果が待ち受けているという現実もあります。
しかし、中卒だから職業訓練を受けられないというものではなく、中卒を対象とした訓練も別に実施されています。
これを行う施設が「職業能力開発校」です。
(厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2013/11/01.html)
厚生労働省が実施しているものですが、各自治体に設置されているハローワークが窓口になっていますので、足を運んでみると良いでしょう。
職業訓練を受ければ有利に転職できる可可能性大
何の技術もない人より、技術を持った人のほうが採用される確率は高くなります。
ハローワークなどを通して受講できる職業訓練は、無料のものと有料のものがあり、負担は限りなく小さく抑えられています。
とはいえ、なかなかハローワークに足を運ぶ時間が取れないという場合は、転職サイトの専門家に相談してみるのも方法です。
転職サイトで職業訓練の案内はしていませんが、情報だけは入手することができるので、どの時期にどんな訓練の募集があるか等、正確に知ることができます。
サイトマップから検索できることもあるので、調べてみましょう。
また、履歴書の書き方などのアドバイスもしてくれるので、事前準備と思って相談しておきましょう。
職業訓練も求人同様に競争率がある
人気の求人と同じように、職業訓練にも倍率があります。
特に人気なのがパソコン関係の訓練で、申し込みをしたから受講できるというものではありません。
また、受講後にはハローワークの薦める求人への応募を拒否できないなど若干の制約があり、面接証明書の提出を求められたりすることもあります。
とはいえ、確実な技術を身につけて転職できるのなら、それを利用しない手はありませんよね。