正直、高い賞与がうらやましい!

大手企業の夏のボーナス平均で80~90万円…なんて聞くと、スゴイ!と思ってしまいますよね。しかしニュースで発表される、90万円をもらっている人たちは、一部上場の大手企業で従業員500人以上の企業のうち一部の企業を対象にした結果です。正社員だからといって、みんな90万円もらっているとは限りません。しかし、ボーナスはないよりあるほうが断然イイ!フリーターの場合、賞与が支給されることなんてめったにありませんね。ここでは、賞与のことや賞与をもらうにはどのようにしたらよいかをご紹介します。

バイトでもボーナスが支払われる?

会社によっては、アルバイトやパートにボーナスを支給してくれるところも最近ではあります。しかし、もらえる会社はごくわずか。支給される時期は、年末などの繁忙期や会社の決算にあたる時期が多いです。ボーナスという制度はないものの、企業に貢献した場合は一時金として、基本給に加算する場合もあります。いずれにせよ、ボーナスが出るかどうかは就業先の制度によるといえます。ところで、ボーナスの有無は生涯賃金に大きな格差を生み出していることは否めません。いったいどれくらいの差があるのでしょうか。

生涯賃金で1~2億の差!

賞与の有無は、年収のみならず生涯で稼げるお金にも影響。正社員とフリーターではその差はおよそ1~2億円とされ、フリーターのままではどんなに頑張っても、正社員より稼げないことがわかります。平成27年民間給与実態調査を参照すると、平均給与は正社員478万円・非正規170万円。年収差が300万円ほどあります。非正規には一定期間安定して働ける契約社員なども含まれるものの、仕事が不安定なフリーターだと、正社員と比べ300万円以上の差が開いてしまうリスクも予想されます。

https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2014/pdf/001.pdf(参照)

もらえる賞与はどうやって決まる?

ところで、賞与はどれくらいもらえるのかも気になりますよね。多くの企業では賞与の手続きは、人事や労務などの関連部署が行っていますので、自分で計算することはありません。しかし仕組みを知り、なぜ手取りがこうなるのかを知っておくことも大切です。賞与の手取りは、賞与総額から社会保険料と源泉徴収税を差し引いた分になります。社会保険料は健康保険や厚生年金のこと。源泉徴収税は税金です。源泉徴収税は、前月給与と扶養親族の数によって、国が定めた税額表にある税率をかけ合わせて算出されます。前月給与は、前月分の社会保険料を差し引いた分を指します。冒頭に述べた、大手企業の従業員の手取り90万円を例に、次からシュミレーションしてみましょう。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2015/data/17-18.pdf(参照)

賞与総額90万円でも、もらえる額は…

A男さんの例を下記の通りに設定してみました。
・賞与総額90万円・前月給与40万円・扶養親族1人
・賞与にかかる社会保険料 11万円
・賞与にかかる源泉徴収税 3万円(乗率6.126%として算出)

以上をもとに下記の式に当てはめて賞与の手取りを算出します。
【手取り=賞与総額ー(社会保険料+源泉徴収税)】
計算 90万ー(11+3)=76万円

ざっくりした計算ですが、90万円のボーナスが出ても振り込まれるのは76万円という結果に。しかも多くのサラリーマンは、住宅ローンや、ショッピングのボーナス払いをしているケースもザラ。賞与から使えるお金としては、もっと少なくなる場合もあります。それでも使えるお金が、例えば50万増えたとしたら…生活も楽になり、旅行だって行けますよね。せっかく働くなら、賞与がもらえるほうがよいと思いませんか。

ボーナスで人生をもっとリッチにするなら?

当たり前ですが、ボーナスのある会社に就職することです。フリーターの場合、時給など賃金に目を向けがちですが、いくら賃金が高くてもボーナスなしのところでは期待できません。またバイトで賞与ありという会社は少ないため、バイトを退職して正社員になる道も考えましょう。

正社員になって賞与をもらう方法

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もうフリーターは辞めて正社員になりたい!