就職に意味が見出せない!

就職活動中の学生の中には、「就職する意味がわからない!」と疑問を抱えたまま続けている人は、男女問わず少なくありません。中には、すでに内定をもらったものの正社員として働くことの必要性を感じられない人もいるでしょう。
最近、働き方が多様化している日本では、こうした気持ちを持つ人が増えているようです。結論から言うと、就職して働くことにはしっかりと重要な意味があります。
この記事では、その意味についてや、『考えるよりまず行動』の大切さを紹介していきます。

就職する5つの意味

1.安定した生活を送るため
人生にお金は不可欠です。安定した月々の給料、賞与、有給休暇がある正社員は、フリーターやパートよりも収入が多いです。生涯賃金は両者には約25%も差があると言われています。自分の生活のためにはもちろんですが、結婚をしたり子どもを持ったりできるために生活を安定させることも、就職する重要な意味です。

2.老後のリスクを防ぐため
正社員になると2種類の年金を払います。厚生年金と国民年金です。フリーターやパートは扶養に入っていない場合、国民年金しか支払わないので、老後にもらえる年金は正社員に比べて少なくなります。もらえる額は過去の給料や加入期間などが元になるので人それぞれ差があります。
いずれにしても、就職することで『年金がもらえない』、『異常に少ない』といったリスクを極力避けることができるのです。

3.人間的に成長するため
企業で仕事をしていると様々な人や出来事に遭遇します。そんな荒波に揉まれることは、人間的に成長できるチャンスでもあります。フリーターやパートよりもプレッシャーは大きくなりがちですが、そのプレッシャーを跳ねのけて前に進める人間になれることも、就職をして働く大きな意味です。

4.キャリアを積むため
「将来は起業して独立したい」、「」という人は会社に入ってキャリアを積むことをおすすめします。フリーターやフリーランスでは積めない経験がありますし、異動や転職といったスキルアップを選ぶこともできます。
今フリーターとして働き、関連する業種での起業や独立を目指している人も、正社員としての実績は糧になるはずです。

5.社会貢献をするため
日本の企業に入社して働く場合に限らず、働くということは大きな社会貢献の1つでもあります。どんなに地味に見える仕事でも、必ず誰かの役に立っているものです。就職する意味が感じられない人は、自分が興味のある企業が『実際にどのような社会貢献を実現しているか』を、一度調べてみるといいでしょう。

考え過ぎる前にまず行動!

「なぜ働く必要があるのか?」、「会社に入って時間を縛られる人生に意味があるのか?」といったことばかり考えていると、次第に気持ちが暗くなってきます。特に元々マイナス思考の人は、暗い妄想が膨らみ、ますます内に閉じこもってしまいがちです。
人生には、いろいろと理屈で考えるよりも、まずは具体的な行動に移ることが大事な場面もあります。

就活生には様々な障壁があります。
就活サイトへの登録、面接対策、esや履歴書の作成、企業の情報収集などなど。悩んだ時は、こうした課題に“とりあえず”取り掛かってみましょう。行動すればするほど、ふと気づいたら、モヤモヤが晴れていたり良い充実感を感じたりしてくるはずです。

意味や動機は働いているうちに見えてくる

ここで紹介した5つの意味を見ても、イマイチ納得できない人もいると思います。
ですが、それは当然のことです。学生や社会人未経験の皆さんは、まだ働いていないのですから、意味を肌で感じられないのは当たり前なのです。
働いているうちに、『生活のため』、『家族のため』、『キャリアアップのため』というように、徐々に自分なりの意味を見出してきた人はたくさんいます。就職する意味を本気で知りたいならば、実際に仕事をしながら探っていくことが最短の方法なのかもしれません。