「とにかく就職したい!」と考えている人へ
フリーターや既卒の人で、正社員への就職を考えている人は多いと思います。ただ、「就活が未経験なのでどうやって取り組めばいいかわからない」という人も少なくないでしょう。
どんな立場の人であっても、就職するだけであればそれほど難しいことではありません。ただし、『就職することだけ』に意識を奪われてそのまま仕事を決めてしまうと、自分の人生にとって大きなマイナスになる可能性もあるのです。
この記事では、とにかく就職がしたいという人を対象に、就職先を選ぶときのアドバイスを中心に紹介します。
正社員への就職は壁が低くなってきている!
就職を目指す理由は、『フリーターのままではお金がないから』、『やりたい仕事が見つかったから』など人によって様々だと思います。いずれにしても、多くの企業で人材不足が続いている日本では、今が正社員になるチャンスだと言えます。厚生労働省によると2017年8月の有効求人倍率は1.52倍で、求人数が求職者を上回っているのが実情です。
ですので、就職することそのものは決して高い壁ではありません。『未経験・フリーター歓迎!』、『学歴不問!』といった求人も多く見かけるようになりました。
ただ冒頭でも述べたように、就職先を選ぶ際にはいくつか気を付けるべき点があります。
就職先を賢く選ばなければならない2つの理由
●ブラック企業を選ぶと人生損する
とにかく就職を早く決めることを優先した人が、ブラック企業に入社してしまうケースは少なくありません。一度ブラック企業でメンタルを病んでしまうと、社会復帰するにはかなり時間がかかるものです。
ブラック企業とは以下のような特徴を持った企業のことです。
・残業代が支払われない(サービス残業が多い)
・長時間労働が常態化しており改善の取り組みもされない
・職場にパワハラやセクハラなどのハラスメントが横行している
たとえば、理系ならIT系の企業、文系なら飲食サービス系や金融系の企業に、こうしたブラック企業が多いと言われます。もちろんこれらの業界でも社員を大切にする優良企業はあります。
●やりたくない仕事を続けるほど辛いことはない
仕事の時間は1日に約8~10時間で、人生全体の半分以上を占めます。
嫌な仕事を続けるほど人生にとって苦痛になることはありません。
そのためにも、自分の希望やキャリアを考えて就職先を選ぶことが重要です。
たとえば、「アメリア留学をした経験から得意な英語を活かして世界をまたにかけた仕事がしたい!」と思っている人が、取引先が日本企業ばかりの会社に入ってしまうとやりがいを感じられないでしょう。また、応募条件や面接での説明をしっかりと見聞きしていなかったばかりに、「関東で働くことを希望していたのに蓋を開けてみると沖縄配属だった!」なんてことにもなりかねません。
就職することそのものに意識を奪われず、応募条件や業務内容をきちんとリサーチして慎重に選びましょう。
賢く選ぶために知っておくべきポイント
就職先を選ぶとき、多くの人は就職・転職サイトに登録して求人を探すと思います。ですが、たとえ業種・職種を1つに絞ってもたくさんの求人が出てくるので、どれが本当に良い会社なのか迷ってしまう人も多いはずです。
そんな時は、ネット上で簡単に見られる、各種ランキングから情報を参考にしてみましょう。たとえば、給料や待遇といったデータから優良企業ランキングが紹介されていたり、フリーターから就職する人におすすめの業種・職種が紹介されていたり、様々です。
また、単評価・口コミサイトで人気のある会社を就職先の選択肢にすることもおすすめです。たとえば、美容師になりたい人であれば『○○県で人気の美容室ランキング』を参考にする、といった具合です。他にも、レストランなどの飲食ランキングやアパレルランキングもあります。
このように、賢く選ぶためには、企業が応募求人に載せている以外の情報を自分で調べて多角的な視点から判断することがポイントになります。