宅地建物取引士は国家資格者

宅地建物取引士は、国家資格を取得した者を指しており、世間ではこの資格を「宅建」と略して呼ぶことで知られています。
この宅地建物取引士の資格は国家資格で、居住地を管轄する自治体に登録することでその業務に従事できます。
主に不動産の現場で活躍することが多い資格で、土地だけでなく建物の売買や賃貸などの取引に携わります。

今回は、宅地建物取引士の資格について、解説していきます。

身近な存在、宅地建物取引士

20代フリーターの皆さんにとっても、宅地建物取引士は身近な存在ではないでしょうか?
一人暮らしのアパートを借りる際、利用した不動産屋で重要事項の説明等を行った、あの人です。

不動産取引における重要事項説明は、宅地建物取引士証を持った人しかできず、不動産屋なら誰でも可、ではないのです。
そのため、重要事項の説明をする前に必ず、宅地建物取引士証を提示しているはずです。

少し難しい印象を持ってしまいがちな資格ですが、実はとても身近な存在なのです。

宅地建物取引士の試験および受験について

宅地建物取引士の試験は、年に1度しか行われていません。
主な概要一覧は下記のとおりです。

◎受験会場:居住地域を管轄する自治体の指定する会場
◎受験資格:特になし(誰でも受験可能)
◎試験日:毎年10月の第三日曜日
◎受験料:7,000円(キャンセル等による返納は不可)
(2017年11月現在の情報)

申し込み方法は、インターネットと郵送の2種類が用意されています。
インターネットによる申し込みの場合は、パソコン環境に制限等があるので、宅地建物取引士試験を主催している【一般財団法人 不動産適正取引推進機構】のホームページを確認してみてください。
試験案内の全国共通サンプルとして見本も公開されているので参考にすると良いでしょう。
(一般財団法人 不動産適正取引推進機構のHP http://www.retio.or.jp/)

気になる合格率や過去問についても、pdfでホームページ上に公開されています。

合格後の登録について

宅地建物取引士の試験に合格したら、居住地域を管轄する自治体(都道府県)に任意で登録することができますが、宅地建物取引業に就業しようとする場合は、身分証明書等の必要書類を提出し、登録をしなければなりません。
その際の登録には、一定の条件を満たす必要があります。

たとえば、【宅地建物取引業の実務(一般管理部門は除く。)の経験が2年以上ある者】のようなものです。
しかし、これらの条件が満たせていない場合も、【登録実務講習】を受講することで登録が可能になるなど一定の救済策も存在しています。

また、宅地建物取引士の試験に合格してから1年以内の登録と、1年以上経過した後の登録では、必要書類や写真の必要枚数、手数料の金額等すべてが異なります。

こうして登録が完了すると、晴れて宅地建物取引士証が交付されます。

宅地建物取引士証の更新

宅地建物取引士証には、【5年】の有効期限があります。
有効期限が切れてしまえば業務を行うことができなくなりますので、期限内に更新する必要があります。
その際には登録番号を記入した申請書のほか、写真や更新料も必要です。

また、引越し等で住所変更を行った場合は、登録変更や登録移転の手続きも必要となります。

効率よく勉強して資格取得!就職につなげよう

勉強の時間が思うように取れないフリーターの皆さんには、通信教育などの方法もおすすめできます。
たとえば有名どころでは【ユーキャン】があります。
自宅で少しずつ、自分のペースで勉強を進めることができるので、挫折せずに済むと人気です。

宅地建物取引士の資格は、とても有益で、年収アップに大きく貢献してくれます。
時期によっては求人も非常に豊富になる不動産業界。
まさに引く手あまたとなる可能性が高いのです。

早速、転職サイトに登録して、最新の求人情報を入手してみてください。
宅地建物取引士の資格があるというだけで、今以上の収入を得ることも十分可能になります。

国家資格は一生もの

有効期限ごとの更新があるとはいえ、国家資格の宅地建物取引士資格は、一度取得すれば一生ものとなる非常に有益なものです。
賃貸、売買を問わず必要とされる資格であり、今後も大幅に廃れることはないであろう不動産業界では大いに役立つといえます。

フリーターからの転職には、宅地建物取引士資格のような国家資格がとても有効です。
資格が身を助けてくれる、まさにその代表格とも言えるでしょう。