その給料で大丈夫?一人暮らしの大きな負担「家賃」

一人暮らしにはお金がかかる。

頭ではわかっていたものの、実際やってみると賃貸物件ではまず家賃が発生。
家賃以外にも多くの生活費が必要になることがわかります。

フリーターの中には、給料が手取り10万、11万など決して高くなく、掛け持ちをして無駄を省いてやっと生活が成り立つ人もいます。
今回は、そんなフリーターの一人暮らしにおける、家賃事情についてお話していきます。

東京など大都市は家賃が高い

東京、神奈川、そして千葉、埼玉などの首都圏は、東京に出るのに便利なため特に家賃が高い地域です。
同時に、大阪、そして沖縄も比較的家賃は高めです。
これらの地域は家賃は高いものの、通勤・通学に便利なため、社会人だけでなく大学生など学生にも人気があり、その需要の高さがさらに家賃の高騰に拍車をかけています。

例えばワンルームの部屋でも、東京なら7万円前後が平均値であることも多く、場所によっては10万円前後になることもあります。
しかし、東京でも少し奥まった場所や不便な場所に行けば4~5万円の物件も十分に見つけることができます。
神奈川でも、相模湖周辺など不便な場所になれば、安い物件なら2万円前後です。

そうは言っても、朝晩の殺人的な混み具合の通勤・通学ラッシュ。
できれば短い時間で済ませたいものです。
そのため家賃が少しぐらい高くても、便利なところに住みたいと思ってしまうものなのでしょう。

家賃の安い時期を狙って引っ越すのがポイント

これから一人暮らしをはじめたいなら、引越しの時期をよく考える必要があります。
引越しの繁忙期と言われる1月~3月の時期は、家賃の値下げ交渉もほぼ不可能なので、家賃を安く済ませたい人にはおすすめできません。
逆に、引越しの閑散期と呼ばれる5月以降や9~10月前後などは、家賃の値下げ交渉がしやすく、おすすめです。

賃貸住宅の情報は、インターネット上の不動産サイトにも豊富にあるので自分で探すのに便利で、実際に行かなくても写真などで大体の様子がつかめます。
ただ、街の不動産を訪ねると、隠し物件などを持っていることも多いので、良い部屋が見つかる可能性が高いでしょう。

家賃が安い時期は毎年決まっているので、不動産情報によく目を通して、上手にお部屋探しをしてみてください。

収入以上に生活費がかかるケースもある

フリーターとしての収入で生活していくのには、東京など首都圏はとても厳しい条件が揃っています。
高額な家賃、水道光熱費、食費、雑費、そして交際費や通信費、交通費などがあります。
また、人によってはローンなどの支払いもあるでしょう。

例えば月の収入が手取りで13万円程度だったとしても、家賃が7万円なら半分以上が家賃で消えてしまい、残りで何とか生活するというケースは少なくありません。
それだけ家賃の比重は大きく、収入に対する負担が重いのです。
そのため、毎月の支出が収入を上回り、赤字が続くのです。

まだまだ若い20代の人などにも、生活保護受給者が増えているのには、こうした背景もありそうです。

フリーター生活保護受給者の実態とは?!

一度でも滞納したら破綻につながる

家賃の占める家計での比重は、人によっては半分、もしくはそれ以上となっています。
そんな大きな家賃の存在を、一度でも滞納してしまうと、取り返すのが一気に困難となります。

電気代やガス代と違い、金額が万単位なので、ためればためるほど支払いができる可能性は低くなってしまうのです。
仮に7万円の家賃を1度滞納してしまったら、次の家賃と合わせて14万円を支払う必要が出てきます。
もうこの時点で、手取り13万円という収入を超えてしまい、支払いは絶望的です。

高額な家賃も安くできる、とっておきの方法

高額な家賃に悩まされているフリーターの方に、ぜひ知ってほしいお得な方法があります。
それは、
「家賃補助の出る会社に転職すること」
です。

アルバイトという雇用形態では家賃補助などの福利厚生が利用できる可能性は低いですが、正社員なら可能性大です。
多くの会社で福利厚生として取り入れられているこの家賃補助。
会社によっては月1~2万円になるので、7万円の家賃も実質5万円程度ということになります。

毎月1~2万円浮かせるのには、相当の苦労があります。
現実には不可能ともいえる金額です。
それが家賃補助として支給してもらえるなら、これほど嬉しい話はありません。

転職サイトで求人検索する際、「家賃補助あり」を検索条件に入れて一覧を表示してみてください。
意外に多くヒットする可能性があります。
もし自分で見つける自信がないなら、専門家に相談してピックアップしてもらいましょう。

賃貸住まいである以上避けられない家賃負担

持ち家でない以上、家賃の負担は避けることができません。
でも、同じ払うなら少しでも安いほうがいいはずです。

インターネット上の記事などを見ると、首都圏で一人暮らしをしているおかげでお金がたまらず、30代、40代になっても結婚できない…という人もいます。
たかが家賃のせいで人生まで左右されたのではたまりません。

少しでも家賃負担が小さくなるように、家賃補助ありの会社、社宅ありの会社などに転職するのも、良い方法と言えます。